絶滅の危機に瀕する 中南米の蛙たち
コスタリカの熱帯雨林の一つMonteverde(モンテベルデ)にしかいなかったGolden toad(黄金の蛙)は
1989年を最後に姿を消したが、長年その原因が謎とされていた。
それ以降、スミソニアン研究所などの生物科学者が研究を積み重ねた結果、
水中で繁殖するカビ Batrachochytrium dendrobatidis がカエルの皮膚に付着して 病原菌に対する抵抗力を
弱めることが分かってきた。
地球温暖化によりこのカビが繁殖力を強めているのではないかとの疑いももたれている。
今年に入り訪問したパナマのカリブ海に浮かぶBocas del Toro県の小島でも、嘗ては足の踏み場もないくらい
いた斑点のある赤蛙が今では探すのに時間がかかると島の住人が語っていたのがその証左と言える。
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